皮膚が異常増殖する病気

人間の皮膚は表皮と真皮から出来ています。表皮を作る細胞の中には角化細胞というものがあり、この角化細胞が次々に増加を繰り返すのが乾癬と言う病気です。発症すると患部の表皮が、通常の表皮を作るスピードの7倍~10倍以上の速さで作られていきます。

その結果、正常な皮膚の細胞周期は約457時間なのに対し、症状のある部位は37.5時間と極端に短くなります。表皮が入れ替わる周期が通常4週間のところを3~4日で完了し、どんどん増殖して表面に移動し、フケのような鱗屑(りんせつ)を伴いながら固く厚くなっていくのです。

まるでガンのように増殖を繰り返しますが、ガンは際限なく増殖するのに対し、乾癬はある程度までしか増えません。また、白血球などの血液成分や炎症を引き起こす体内物質(TNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)と呼ばれる)が増えるため、皮膚が赤く盛り上がったり、かゆくなったりします。

皮膚への刺激は、乾癬を悪化させる要因になります。鱗屑を無理にはがしたり、例え痒くても患部を強くこすったりすることは症状を悪化させるので止めましょう。また症状が出ていない部分でも、こすったり傷をつけたりすると、そこに新たな乾癬ができて広がっていくことがあります。これを「ケブネル現象」といいます。乾癬ができてかゆいことがあると思いますが、かくと余計に悪化するので気をつけましょう。