看護学部で学士編入学制度

 聖路加国際大学(中央区明石町)は看護師不足に対応するため、来年度から2年間で卒業できる学士編入学制度の導入するそうです。

 他の学部を卒業した後に看護学部へ入り直す場合、通常は2年次に編入学し、3年間教育を受けます。これに対して、同大は他分野の学卒者を3年次に編入し、看護師国家試験受験資格を2年間で取得できるようにするもので、導入されれば日本初のプログラムとなります。新制度の定員は30人。

 聖路加国際大学は1920年に設立された聖路加国際病院付属高等看護婦学校がその前進で、1954年に短期大学(3年制)となり、1964年に4年制の聖路加看護大学となりました。現在の校名(聖路加国際大学)に改称したのは2014年です。
 日本聖公会系のキリスト教主義ミッションスクールで、校名は「ルカ福音書」の聖ルカに由来します。日本で初めて看護学部を設置した私立大学であり、日本で初めて看護の大学院博士後期課程を設置した大学でもあります。

 その聖路加国際大学が、看護師不足に対応するため新制度を導入。特に最近はチーム医療や訪問介護の需要が増大しているため、大学として需要に応えるための取り組みです。

 また、大学院には、専門看護師指導者を育成する博士後期課程「DNPコース」を全国で初めて開設。さらに、専門職大学院として公衆衛生学研究科を新設すると言う事です。

 確かに看護師不足を解消するために養成機関の充実は欠かせませんが、同時に過酷な労働環境の改善も必要です。パワハラなどの人間関係のトラブルで退職する看護師も多いと言われますし、幾ら養成してもやめていく人間の方が多ければ看護師不足はいつまでたっても解消されません。

電気・ガス、全社が値下げ

 電力10社と都市ガス大手4社が25日に発表した2016年2月の電気・ガス料金によると、標準的な家庭の電気料金が7カ月ぶりに10社揃って値下げ、ガス料金も4ヶ月ぶりに4社が一斉に引き下げになるそうです。

 電気・ガス料金は、原燃料価格の変動に応じて毎月設定されますが、原油や液化天然ガスなど原燃料の国際価格が大幅に下落しており、標準家庭の電気料金は42~102円、ガス料金は14~22円の値下げとなる見込みです。

 原油価格は下落が続いていましたが、石油輸出国機構(OPEC)が減産合意を見送ったことで当分上昇する気配はありません。しかも、シエールオイルの産出国であるアメリカが、それまで禁じていた原油の輸出を再開する決定を下しており、これも原油価格の下落圧力になるかもしれません。

 とにかく、エネルギーの殆どを輸入に頼る日本にとっては大助かりです。数年前には原油高で採算がとれないと漁師がデモをしたり、運輸業界も悲鳴を上げていましたが、最近はそう言う声も聞こえていません。

レセプト債4社が破綻

株式会社オプティファクター及び同社が運用する、株式会社メディカル・リレーションズ・リミテッド 、メディカル・トレンド・リミテッド及びオプティ・メディックス・リミテッドのレセプトファンド3社が6日、東京地方裁判所に破産手続開始の申立てを行いました。

 オプティファクター医療サービスに対して支払われる診療報酬を基にした金融商品(レセプト債)を扱う資産運用会社ですが、現社長の児泉一氏が代表取締役に就任した平成25年3月以降、決算書に実態が不明又は実在性の確認できない資産や売上がかなりの額計上されていたと言う事で、証券取引等監視委員会が調査を始めています。

 診療報酬は通常、医療機関が健康保険組合側に請求して約2か月後に支払いを受ける仕組みになっています。すぐに現金が必要な医療機関は、この請求権を売却。請求権を買い取ったファンドは、後から手に入る診療報酬を裏付けとして債券を発行し、証券会社を通じて投資家に販売します。診療報酬は通常不正請求以外は、健康保険組合側からほぼ確実に支払いが行われるため、これを基にしたレセプト債は一般的に安全性が高いとされています。

 しかし、4社の負債総額は約290億円。発行債券の残高は約227億円で、ファンドの決算内容には不審な点があり、数千人の投資家償還を受けられない可能性があります。