iPS細胞研究所で論文不正

 京都大学iPS細胞研究所で論文不正が発覚、同研究所の所長や京都大学の副学長が会見を開き、謝罪しました。

 京都大学iPS細胞研究所の所長と言えば、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、京都大学の山中伸弥教授です。その山中教授の研究所から論文不正が出るとはショックです。

 不正が発覚したのは、同研究所の助教が筆頭著者として2017年にアメリカの科学誌「ステム・セル・リポーツ」に発表した論文です。発表後、論文の信頼性について疑問が指摘され、調査していました。

 理化学研究のSTAP細胞問題等もあり、iPS細胞研究所でも資料やノートを提出させるなど不正防止策をとっていましたが、不正を見抜くことが出来ませんでした。

 会見に臨んだ山中教授は「考えが甘かった」と無念の表情で語り、辞任の可能性も示唆しました。

 辞任というのが研究所の所長職なのか、京都大学の教授職なのか、どちらにしてもそうなった場合世界が山中教授を放っておく筈がありません。他国に奪われるようなことになったら、国家の大損失です。

看護学部で学士編入学制度

 聖路加国際大学(中央区明石町)は看護師不足に対応するため、来年度から2年間で卒業できる学士編入学制度の導入するそうです。

 他の学部を卒業した後に看護学部へ入り直す場合、通常は2年次に編入学し、3年間教育を受けます。これに対して、同大は他分野の学卒者を3年次に編入し、看護師国家試験受験資格を2年間で取得できるようにするもので、導入されれば日本初のプログラムとなります。新制度の定員は30人。

 聖路加国際大学は1920年に設立された聖路加国際病院付属高等看護婦学校がその前進で、1954年に短期大学(3年制)となり、1964年に4年制の聖路加看護大学となりました。現在の校名(聖路加国際大学)に改称したのは2014年です。
 日本聖公会系のキリスト教主義ミッションスクールで、校名は「ルカ福音書」の聖ルカに由来します。日本で初めて看護学部を設置した私立大学であり、日本で初めて看護の大学院博士後期課程を設置した大学でもあります。

 その聖路加国際大学が、看護師不足に対応するため新制度を導入。特に最近はチーム医療や訪問介護の需要が増大しているため、大学として需要に応えるための取り組みです。

 また、大学院には、専門看護師指導者を育成する博士後期課程「DNPコース」を全国で初めて開設。さらに、専門職大学院として公衆衛生学研究科を新設すると言う事です。

 確かに看護師不足を解消するために養成機関の充実は欠かせませんが、同時に過酷な労働環境の改善も必要です。パワハラなどの人間関係のトラブルで退職する看護師も多いと言われますし、幾ら養成してもやめていく人間の方が多ければ看護師不足はいつまでたっても解消されません。

電気・ガス、全社が値下げ

 電力10社と都市ガス大手4社が25日に発表した2016年2月の電気・ガス料金によると、標準的な家庭の電気料金が7カ月ぶりに10社揃って値下げ、ガス料金も4ヶ月ぶりに4社が一斉に引き下げになるそうです。

 電気・ガス料金は、原燃料価格の変動に応じて毎月設定されますが、原油や液化天然ガスなど原燃料の国際価格が大幅に下落しており、標準家庭の電気料金は42~102円、ガス料金は14~22円の値下げとなる見込みです。

 原油価格は下落が続いていましたが、石油輸出国機構(OPEC)が減産合意を見送ったことで当分上昇する気配はありません。しかも、シエールオイルの産出国であるアメリカが、それまで禁じていた原油の輸出を再開する決定を下しており、これも原油価格の下落圧力になるかもしれません。

 とにかく、エネルギーの殆どを輸入に頼る日本にとっては大助かりです。数年前には原油高で採算がとれないと漁師がデモをしたり、運輸業界も悲鳴を上げていましたが、最近はそう言う声も聞こえていません。