林文部科学大臣、断じて認めず

 東京医科大学の医学部医学科で、女子受験者の点数を一律に減点、合格者数が一定数以下になるよう操作していた問題で、林文部科学大臣は「断じて認められない」と述べました。

 同大学の不正な操作は、2010年に合格者の4割弱が女子となり、2割強だった前年を大きく上回った事をきっかけに始まったそうです。

 では、何故女子の合格者が4割だと困るのか?と言うと、同大学を卒業して医師免許を取得した医師の多くは付属の東京医科大学病院に勤務します。しかし、女性の医師は結婚や出産で離職するケースが多く、現場の医師が不足しないよう女性医師の人数を抑える必要があったと言う事です。

 東京医科大学は、文部科学省の局長(当時)の息子を裏口入学させていた事が発覚。前理事長と前学長が在宅起訴されており、林文部科学大臣は同大学で過去6年間の入学試験が適正に行われたかどうかを調査・報告するよう求めています。今回発覚した女子受験者への不当な扱いも、当然報告を求められるでしょう。

 しかし、そんなに女性医師が離職してしまうのは、職場環境に問題があるから、じゃないでしょうか?。東京医科大学の入試不正も問題ですが、東京医科大学病院の職場環境も調査・報告を求めた方がいいかもしれません。

iPS細胞研究所で論文不正

 京都大学iPS細胞研究所で論文不正が発覚、同研究所の所長や京都大学の副学長が会見を開き、謝罪しました。

 京都大学iPS細胞研究所の所長と言えば、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、京都大学の山中伸弥教授です。その山中教授の研究所から論文不正が出るとはショックです。

 不正が発覚したのは、同研究所の助教が筆頭著者として2017年にアメリカの科学誌「ステム・セル・リポーツ」に発表した論文です。発表後、論文の信頼性について疑問が指摘され、調査していました。

 理化学研究のSTAP細胞問題等もあり、iPS細胞研究所でも資料やノートを提出させるなど不正防止策をとっていましたが、不正を見抜くことが出来ませんでした。

 会見に臨んだ山中教授は「考えが甘かった」と無念の表情で語り、辞任の可能性も示唆しました。

 辞任というのが研究所の所長職なのか、京都大学の教授職なのか、どちらにしてもそうなった場合世界が山中教授を放っておく筈がありません。他国に奪われるようなことになったら、国家の大損失です。

看護学部で学士編入学制度

 聖路加国際大学(中央区明石町)は看護師不足に対応するため、来年度から2年間で卒業できる学士編入学制度の導入するそうです。

 他の学部を卒業した後に看護学部へ入り直す場合、通常は2年次に編入学し、3年間教育を受けます。これに対して、同大は他分野の学卒者を3年次に編入し、看護師国家試験受験資格を2年間で取得できるようにするもので、導入されれば日本初のプログラムとなります。新制度の定員は30人。

 聖路加国際大学は1920年に設立された聖路加国際病院付属高等看護婦学校がその前進で、1954年に短期大学(3年制)となり、1964年に4年制の聖路加看護大学となりました。現在の校名(聖路加国際大学)に改称したのは2014年です。
 日本聖公会系のキリスト教主義ミッションスクールで、校名は「ルカ福音書」の聖ルカに由来します。日本で初めて看護学部を設置した私立大学であり、日本で初めて看護の大学院博士後期課程を設置した大学でもあります。

 その聖路加国際大学が、看護師不足に対応するため新制度を導入。特に最近はチーム医療や訪問介護の需要が増大しているため、大学として需要に応えるための取り組みです。

 また、大学院には、専門看護師指導者を育成する博士後期課程「DNPコース」を全国で初めて開設。さらに、専門職大学院として公衆衛生学研究科を新設すると言う事です。

 確かに看護師不足を解消するために養成機関の充実は欠かせませんが、同時に過酷な労働環境の改善も必要です。パワハラなどの人間関係のトラブルで退職する看護師も多いと言われますし、幾ら養成してもやめていく人間の方が多ければ看護師不足はいつまでたっても解消されません。